HR社労士事務所ブログ

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社労士試験ポイント解説 労務管理一般常識

労働者派遣のポイント


1.労働者派遣とは
自己の雇用する労働者を、他人の指揮命令を受けて、他人のために労働に従事させること。
労働者派遣の仕組みは、①派遣元と②派遣労働者との間で雇用契約が締結され、派遣労働者が③派遣先で従事する仕事の内容や賃金について取り決められる。派遣先は、労働者を指揮命令する立場に立つだけで、派遣先と派遣労働者との間には雇用契約はない。


2.労働者派遣契約
(1)契約内容等
 派遣元と派遣先は労働者派遣契約を締結し、派遣先が派遣元に支払う派遣料や、派遣労働者の業務内容、就業場所、派遣中の派遣労働者を直接指揮命令する者、派遣期間、派遣人員、安全・衛生等に関する事項を定める。
(2)派遣先事業主の情報提供義務
 派遣先事業主は、派遣元事業主と労働者派遣契約を締結する際に、あらかじめ派遣元事業主に対して、派遣労働者が従事する業務ごとに、派遣労働者と同じ内容の仕事に就いている労働者(比較対象労働者)の賃金その他待遇に関する情報を提供しなければならない。
(3)提供する情報の主な内容
①派遣元事業主が「派遣先均等・均衡方式」により賃金等を決定する場合
a 比較対象労働者の職務内容、配置変更の範囲、雇用形態など
b 比較対象労働者を選んだ理由
c 比較対象労働者の待遇の内容
②派遣元事業主が「労使協定方式」による賃金等を決定する場合
a 教育訓練に関する事項
b 福利厚生施設(給食施設、休憩室、更衣室)に関する事項